2年生時代 その⑩ 部屋の中

 前回のブログから:
「そんな漠然とした“ストレス”が、先日書いた「ポケモン並べ」に代表される「こだわり」になり、また、胸の苦しさや吐き気といった症状で体調に表れたりしていたのだろうか…と、今になって思い当たるような気がしています。」

「今になって」というのは何とも情けない話なのですが…
 子リスが2年生の頃というのは、実は私自身にとっても試練の時期でした。夫が体調を崩していたことに加えて、いろいろな状況が重なって、自分が生きている実感がはっきり持てないような日々を過ごしていました。(→「2013年4月20日:「私のこと」)
 蘇ってくるのは、毎日学校から帰って、リビングで一人で黙々と、または騒がしく、或いは飛び跳ねながら、何かをして遊んでいる子リスと、それを台所から眺めている私、という光景です。
「家に帰るとランドセルを放り投げて遊びに行く」
という、小学生の理想像(???)を見ることはないのだろうか…。他の子ども達は誰かと約束して、毎日楽しく遊んでいるのだろうに、この子はいつまでこうやって、この部屋の中にいるのだろう…。これから変わって行くのだろうか…。それはいつなのか。全く変わらなかったら…と、絶望しそうになりながら、自分自身もどっぷり“闇の中”状態でした。

 まさに親子共々“引きこもり”のような時間だったと思うのですが、子リスは今になって、こんなことを言うのです。
「あの頃も楽しかったなあ。いろいろ好きなことをして…、あの時代も結構好きだったよ。」

「へえー、そうなんだ。」
 呑気だねえ、と言いつつ、私はちょっとじーんとしてしまいました。

 思い起こしてみると、子リスが遊んでいる部屋でゆったりと過ごしたのは、私にとっても何とも静かで、平和な時間でした。安心空間からなかなか出られないことを「このままではいけない」と焦り、時折大きな不安に駆られはしたものの、実は同時に、親子で寄り添って絆を深めることが出来た、とても貴重な時期でもあったのだと、今感じています。
 もう、とうに背丈は私を追い越し、学校や部活動が忙しくて家にいる時間は短くなり、日に日に少年から青年へと成長していく子リスを見ていると、尚更あの頃が、本当にかけがえのない時間だったと、ちょっぴりの切なさと共に思えて来るのです。

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